January 2007

January 31, 2007

ベルベット・ヴォイス

ナット・キング・コール

シルクの肌触りのような声とも言われる彼。
男性ジャズヴォーカルで誰が好きかと聞かれたら
ワタクシは、迷わず ナット・キング・コール でございます。
ピアノとヴォーカルとどっちが好き?
トリオもカッコいいけど、やっぱり、あの声がたまりませんわっ!私。
「モナ・リザ」「ホエン・アイ・フォーリング・ラブ」とかが一番有名なのかな?
「スターダスト」とか?

普段、ジャズっていう雰囲気ではない後輩のコが、この曲大好きなんです!!!って言って
自分の結婚式のお開きのBGMに選んだのが、彼の「L-O-V-E」だった。

この曲は、最近(・・・じゃないか)だと、映画「スウィング・ガールズ」の最後に
使われていたよね。
あ、サントリーBOSSのCMの方が有名か〜。浜崎あゆみちゃんとかも歌ってたアレ。

私は、彼の娘のナタリー・コールの方の「L-O-V-E」を
よくパーティのBGMに使っていたけど、やっぱりオリジナルもいいよな〜。
1964年のヒットというからもう40年以上たつのだね。

後輩の子が、ウチにBGMの相談に来た日から、単純な私はすぐにインスパイアされて
ここ2ヵ月くらいの間、全くナット・キング・コールから離れられない。
車の中では、ほとんど彼の曲に浸っている。

でも、それだけヘヴィーローテーションしても飽きないってことこそが
名曲が名曲である所以なんだな・・・と思う。

あとは「ルート66」かな、やっぱ。チャップリンの「Smile」もいいけどね。
冬らしくない冬にも彼のベルベット・ヴォイスはほんとうに気持ちがいい。

でもそろそろ違うの聴きたいな。
最近、おすすめのジャズがある人がいたら、教えてたもれ!

The Very Best Of Nat King Cole
(amazon英語版:視聴できるよ)
このアルバムの「L-O-V-E」(27曲目)はフランス語なの。何だかそれもステキ♪
彼のことあんまり知らない・・・って人も、きっと聴いたことある曲がいっぱいなハズ。

takamaien_n at 23:50|PermalinkComments(5)TrackBack(7) 音楽のチカラ 

January 30, 2007

映画 どろろ

どろろ

公開初日、レイトショーにて。

手塚治虫先生は好きだ。原作の「どろろ」も読んだ。でも初日に観に行くほどのファンではない。
KUROがどうしても「どろろ」がいいと駄々をこねるからしょーがなく・・・
あ゛〜、やっぱりDVDで十分だったよ〜。
だから「幸せのちから」にしようっていったのにぃ(苦笑)

実写版は無理と言われていた手塚ワールドを
現代のVFX技術がついに「どろろ」映画化をもたらした!ってことで
ここのところのプロモーション合戦はすごかったよねー。さすが電通。
この映画で、何にいちばんお金がかかってるって-----宣伝なんじゃ?!
ええ---誘惑されてみましたよ、我が家も。思惑どおりに。

<怪奇時代劇ファンタジー>なんていう日本か中国でしかつくれないような
ジャンルだっていうのは面白いところだし、VFXはまあがんばったと思う。
柴崎コウもすっごくいい演技だったと思うし、
ブッキーもワイヤーアクションがんばりましたね♪可愛いし好きだよ!と思う。
(妻夫木くんの横顔アップ。キリリ!のシーンがやたらとあったね。ファンサービス?!)

まず、中井貴一が醍醐景光というキャスティングが好きになれず
(線が細すぎるというか綺麗すぎるというか)地獄堂での一幕の“凄み”のなさに
オープニングから興ざめてしまった。
最期の魔物にとり憑かれるシーンはとっても良かったんだけどね。

ニュージーランドロケでしたっけ?スケール感はあるのかもしれないけど
「ラストサムライ」的な違和感を感じ得ず。
時代設定は原作では室町時代だったと思うけど、映画ではいつなんだろう?
ワイヤーアクションが結構あるから近未来的でもある。
醍醐のお城は、煙がモクモクと出て「ハウル------」みたいだし(驚)
それに多国籍、いや無国籍。

途中、琵琶法師の情けなさと俗っぽさが目に付きすぎたのと
シーン展開のテンポが悪くて、中途半端な“間”があったのと
無理やりな音楽が、すごくチープに感じてしまった。
(私にとって、音楽は映画の中でかなりのウェイトを占めているらしい)

映画館の中は、20代前半のカップル(彼女が妻夫木くんのファン?)なんかと
手塚ファン系の男組?などでかなりうるさかったことも
私のテンションを下げてしまったのかもしれない。
私といえば、劇場内が少しシラけ始めたのを感じるほど、映画に集中できず
ため息をつきつつ「でもこれからもしかしたら面白くなるかもしれないじゃん?!」
---と、自分に言い聞かせて、負けが確定してしまった試合のスポーツ観戦のごとく
がんばれがんばれ!心で唱えながらと観ていました。
久しぶりにエンドロールが始まったら、退出してしまった映画だったなー。
何か可哀想な気分になってしまって、いたたまれないような気持ちで。

さすが原田芳雄さんと原田美枝子さんはキャリアを感じ、素敵でしたが
妖怪ファンには消化不良だと思うし
まあ、これはアイドル好きの方が観に行く<アクション娯楽映画>なんじゃないか?
と思いました。
でも選択をしたのは私だ。私が悪い。TBSは悪くない。

でも、「どろろ」は「ブラックジャック」に繋がるんだね。
“百鬼丸”は“ピノコ”のプロトタイプだったんだね。
やばいっ。「ブラックジャック」読みたくなってきちゃったぞ。

◇あらすじ◇
武士の醍醐景光が天下が取りたい一心で
その代償にこれから生まれ来る自分の子の48箇所を魔神にくれてやると約束をする。
やがて、その生まれたての、身体の48箇所がない異形の赤ちゃんは川に流されてしまう。
ヒルコのように・・・。
川下で医者に拾われたその赤ちゃんは
百鬼丸と名乗り、自分の身体の48パーツを取り戻す旅に出て、
途中で、天下のこそ泥の、どろろに出会う。
魔者を倒すごとに、奪われた48箇所の身体のパーツがすごい痛みを伴って
1つずつ復活していく。

映画どろろ公式サイト
☆ただしアクセスするのは、通信回線の早い人だけにした方が無難かも
2007年/日本
TBS
監督:塩田 明彦
プロデューサー:平野 隆
主演:
妻夫木 聡  @百鬼丸
柴崎 コウ  @どろろ
中井 貴一  @醍醐景光
原田 美枝子 @百合
原田 芳雄  @寿海
土屋アンナ  @鯖目の奥方

takamaien_n at 18:14|PermalinkComments(14)TrackBack(33) シネマ茶寮 

January 29, 2007

ここは万座か大涌谷か

なーんてタイトルで、また温泉ネタといきたいところだけど
今日は我が家のちっちゃい風呂のお話。

きっと、最近(万年?)私はよっぽど疲れた顔してたんでしょう。
目の下にもクマさん飼ってたしね・・・。
バスグッズをプレゼントされることがよくある。

バスソルト2

この入浴剤バリエは弟からのプレゼント。

竹や抹茶の香りのはんなりなバスソルトやとろ〜っとしたあんかけ湯など
ネーミングも面白く、しばらく楽しいバスタイムを過ごさせていただきました。

しかし、弟曰く「大本命はコレ↓↓↓だからね!」とのこと。

バスソルト1

おーパッケージがそそられるのぉ。
私、どちらかというと“大好物は最期までとっとく派”なので
今日、最期の1個のこのマグマ風呂に入ってみました。
ブクブクしてくるのかなーと思いきや、チベット産の天然塩がいっぱい入っているらしく
お湯がとろ〜りと肌にまとわりつくし、ミネラルを含んだ蒸気が
暖房で乾燥している、喉にも鼻にもすーっと入ってきて楽になった。

それに期待を裏切らない発汗っぷりで、既に入浴後、45分は経っていますが
まだ背中がじっとりしている。

−約39℃のお湯で、10分おきに出入りを繰返す入浴法をお勧めします−
と、書いてあったので
忠実にそれを守ろうと思って、例によって本を持ってお風呂に入ったんだけど
汗がすごくて、タオルで拭き拭きしなきゃ!…なもんだから
本がなかなか読み進められず、耐えかねて2クルー目で出てきてしまいました。
デトックス効果、抜群!!

最初は浴室に入ったときは、硫黄のにおいが充満してた-----けど、けど
爽快です!いい!コレ。3億8千万年分のミネラルで出来た岩塩だって。
それにミネラルは殺菌効果もあるので、残り湯が植物の栄養にもなるし
洗濯物の汚れも落ちやすい、だってさ。

お、公式サイト発見!


takamaien_n at 23:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 温泉同好会 

January 28, 2007

大河ドラマ『風林火山』その4

勘助5

第4回 :「 復讐の鬼 」

市川亀治郎さんの声はとてもよく通る。トーンも高いし。
やっぱり発声方法が違うのね。どこか上の方から声が降りてくるような・・・そんな感じ。

今日、やっと勘助と晴信は出会いました。
母から
「光を放つ者は、影を負う者が側にいてこそ安堵して輝ける」と聞かされていた晴信。
思わず「見〜つけた!」と叫びたい気分だったでしょうか。

板垣信方に、「殿!お戯れが過ぎまするぞ」と諌められていたけれど
晴信は自分と同じ匂いを感じる勘助との初対面を心から楽しんでいたようだった。
晴信の人格の高さを思わせる一幕だった。
たった二言か三言で
晴信は百姓だった河原村伝兵衛(伝助)と葛笠太吉(太吉)の心を掴んでしまった。

勘助こそ「このわしをたばかりおって!」・・・と、刀をブンブン振り回していたけれど
自分の心根を見透かされた悔しさと、いったいどんなお人なのだ?という好奇心が
思わず彼に刀を抜かせたのでしょう。
晴信にぐわしっと心を鷲づかみにされ、琴線をブルブルとかき鳴らさて
「な、な、なんなんだっ?!」って、ちょっとビビッた?

晴信が信虎からの不遇を受けていることを知る由もない勘助は
大した苦労も知らない若殿が、何を生意気なというかっ!この青二才めがっ!!
・・・と思っているんだろうが
ところがどっこい 晴信さまは、そういう“人の痛み”のわかる器の大きさを
生まれながらに、そして、数々の失意の中で培ってきたお人なのだよ、勘助くんっ。
というところですかねぇ。

「失望の中にこそ誠の大望は生ず」
そうして人は大きくなるのですね・・・晴信さま。

大河ドラマ『風林火山』公式サイト

takamaien_n at 23:58|PermalinkComments(10)TrackBack(13) 歴史トークをしようじゃないか 

January 27, 2007

ターンテーブリズム

昨夜、あ〜や〜のコメントにレスしてパソコンの電源を切って、すぐにテレビをつけたら
それも、その番組は YAMAHA の提供。なんてタイムリーなの?!
番組はBSジャパンの「モントルー・ジャズ・フェスティバル」ってヤツで
私が夜中にたまに “何かしながら” 観ている番組だったんだけど
今日は、思わずテレビの前にじっくり座って、じーっと聴き込んでしまった。
だって、その曲が、なんと「ムーンリバー」なんだもの!!
なんという偶然。(コパカバーナの記事&コメント参照

キッド・コアラ

で、それを演奏していたアーティストは
中国系カナダ人のターンテーブリスト キッド・コアラ。
名前は何だか可愛い。顔は---この写真を見る限り、可愛いのか怖いのか、わからん。

ところで、ターンテーブリストって??

ヒップホップのパフォーマンスが発祥で、「ターンテーブル」を楽器として操って
もともとあるレコードの曲に他の音源を混ぜたり、スクラッチしたりして
オリジナルの音楽として仕立てるトリッキーな技をもってる人のことらしい。

すごいパフォーマンスだった。かっこ良かったよ。
でも、あーいうの初めて見たので、うまく説明できないんだけど・・・。
もとは、あの「ティファニーで朝食を」のオリジナルの「ムーンリバー」なの。
オードリーの。
---なんだけど、それが3台のターンテーブルを駆使してスクラッチしたり
ディレイをかけたり、いろんなエフェクトが混じりあって異様な世界観の
全くオリジナルな「ムーンリバー」に仕上がっているわけ。
ビートをわざとはずしたりして、ぴったりハマっているわけじゃなくって
すっごく自由な感じで、でもすごく計算されてて
でもかなり神経が研ぎ澄まされている感じ。いやあ、かっこ良かったな〜。
アンダーグラウンドすぎないオシャレ感もあってね、へえぇーーーーーーーって感じでした。
キッドコアラCD
Live from the Short Attention Span Audio Theater
「ムーンリバー」は収録されてないけど、キッド・コアラな世界は視聴できる。

takamaien_n at 23:55|PermalinkComments(9)TrackBack(0) 音楽のチカラ 

January 26, 2007

新種のりんご?

あいかのかほり1

日帰り温泉「あぐりの湯」は ほんとに地元野菜や果物の“掘り出し市”

また新種のりんごを見つけてしまいました。
新種なのかな〜?初めて聞いた名前です。「あいかのかほり」

形はちょっと細長めで、鮮やかな赤。
食べた感じはそんなに硬くなくて、すっごい甘いという訳じゃないんだけど
蜜が結構多いからかな?酸味をあんまり感じない。

種の親は「フジ」で、花粉の親は「ツガル」なんだそう。
そりゃ、何だか美味しそうだよね。
でも何で「あいかのかほり」って言うんですか?ってお店の人に聞いたら
とても芳しい香りのいい実がついたので
このりんごの産みの親のおっちゃんちで生まれた愛娘「愛佳」ちゃんから名前をもらって
つけたんだそう。

日持ちがいい品種で、注目度が高いりんごらしい。今年の秋はスーパーにも出回るでしょうか。

あいかのかほり2

今日は紅茶で煮たりんごを、レンジでチンして、キャラメルアイスとシナモンをかけて。
この組み合わせってば、ゴールデントリオ!!!

あ、そういえば「あぐりの湯」直売所にはサラダ大根 もありました。やっぱり!
でも、正式名はかねちんさんのご指摘どおり、あの赤紫の大根は“中国紅芯大根”っていうものでした。


takamaien_n at 23:37|PermalinkComments(8)TrackBack(0) 美味しいモノ噺 

January 25, 2007

コパカバーナ

バリー・マニロウ

昨日、映画「ディパーテッド」の記事の中で
『ゴッドファーザーのテーマ』が頭から離れない・・・と書いたんだけど
それより何より最近グルグルしているのは、実は『コパカバーナ』です。

SoftbankのCMで、キャメロン・ディアスがお尻フリフリしながら歩いてるヤツのBGMね。
なんか今着メロでも人気らしいね。
(それにしても、Softbankって、CM上手いね!)

私、この曲弾いてたのいつだったかな?高校生じゃなかったと思うんだけど・・・。
授業で課題になったっけ?みんなは弾いた?

お正月以来、音楽の勉強を一緒にしていた寮生コミュニティが盛り上がってるもんだから
当時を余計に思い出してなんかグルグルしてるんだよね〜。

私はこの「コパカバーナ」のイントロと2コーラス目に入るところが好きだった。
プログラムを組むのに結構苦労したけど、割と好きで良く弾いていた曲だった。
課題曲なると、たいていはその曲をあまり好きじゃなくなっちゃうんだけど
「コパカバーナ」は何故かずっと好きな曲。

なので、社会人になって70年代の曲が大好きだった頃は
このジャケットの雰囲気が好きで、勝手にスキー場のBGMにかけていたっけ。
・・・ってことは、バリー・マニロウってAORだよね。

この曲のスコアはきっともう無い↓↓↓---っていうか、あってももう弾けない。

嫌いになった曲の代表は、なんと言っても「イン・ザ・ムード」
だから当時ファミレスの「レッドロブスター」も嫌いだった。子供だねぇ。

みんなの思い出の曲は何?!

調べてみたらバニー・マニロウの歌う「コパカバーナ」は
アマゾンとかHMVとかで視聴できるのは30秒くらい。

他になんかないかなーって探してたら、こんなの見つけたよ。
YAMAHAの「音楽日めくり」だって!
MIDIだけど結構長めに曲を聴きながらその作者や歌手についての
読み物がチェックできるの。
もう更新はされてないみたいだけど、ちょっと面白そうだったので、紹介してみました。

コパカバーナが収録されているアルバム
『Even Now』Barry Manilow(amazon)

takamaien_n at 22:59|PermalinkComments(19)TrackBack(1) 音楽のチカラ 

January 24, 2007

映画 ディパーテッド

ディパーテッド サントラ

昨夜、レイトショーで鑑賞。
若いカップル数組と女の子ひとり・・・という子が何人か。ディカプリオのファンなのかな?
彼の主演映画、久しぶりといえば久しぶりだけど。
こういうクライム・ムービーをひとりで観に来る女の子もいるんだなーなんて、思った。
相変わらず、夜の[アムシネマ]は足元が寒い。仕方ないね、冷え性の私が悪い・・・。

今回もサントラが,なかなかよございました。
シーンと音楽の絡み方が自然というか、音楽がふんだんに使われていて楽しかった。
上の写真は サントラジャケット でございます。
音楽はかなり好き。・・・っていうか、深いと思うよ結構。
ずーっと音楽が流れてたから「うるさいんだよっ」と思った人も多いでしょうが
私はかなりシビれましてん♪
ローリング・ストーンズとかビーチ・ボーイズなんかのロック系も良かったし
イタリア歌劇あり、ドヴォルザークあり、タンゴあり、カントリーあり、ジョン・レノンあり。
卒業式や墓地の葬送のバグパイプはもちろん
コステロ(J・ニコルソン)がアイリッシュ系マフィアだから
アイルランド民謡とかも出てくる。携帯の着メロとか!
ディカプリオが出てくるシーンで流れてた
パンクロックとアイリッシュの伝統音楽が混じったような曲が
なかなかカッコいい感じだったので、もっとじっくり聴いてみたい。
サントラは<買い>だな!!!

でも、なぜか今日一日
『ゴッドファーザー』のテーマ曲が私の頭から離れません。何故なんだ?!
やっぱり偉大な映画っつうコトだな。マフィア・・・で連想させられたんだもんな、きっと。

さて、この映画。
予告で観て、久しぶりにマフィアでサスペンスなコノ手の映画をみたいと思ったし
ゴールデングローブの最優秀監督賞をマーティン・スコセッシ監督が手にしたし!
---ということで観に行ってみました。
確かアカデミー賞にもノミネートされているよね?

マフィアに潜入した警察の男 VS 警察に潜入したマフィアの男
マサチューセッツ州警とマフィアの騙しあいと暴きあいの物語。

ディカプリオは犯罪者の一族に生まれてしまった自分の過去と決別し
自分のアイデンティティを見出したかった警察官。
激しさと繊細さとの中で苦悩する役。
レオ様はね〜、どんどん演技上手くなってきたな〜と思うんだけど
彼は「賞」というものに見放されているのでしょうか?だんだん気の毒になってきたよ。
あの童顔がいけないのかしら?(苦笑)

マット・デイモンはマフィアに育てられて、エリートコースまっしぐらな警察官。
非のうちどころがないかに見える彼は、自信に満ちて、富と権力に恋焦がれる。
彼はおぼっちゃんなお顔立ちで役どころにあってるんだけど
特に最後がちょっと浅い感じがしたかもな。

ジャック・ニコルソンは、そりゃ文句なくお上手だし、その存在感たるや・・・なのですが
ちょっとやり過ぎっていうか何ていうか。アナタ、顔の筋肉柔らかすぎですからっ!
これってコメディか??って思うほど。
私は少し苦手です。

俳優陣の中でいちばん良かったのは、毒舌でまくしたてるディグナム巡査部長かしら。
勢いあるねっ。唾が飛んできそうだよー。
最後のシーンの、あの物哀しそうな“目”がすごく良かったですv

オリジナルの方の香港映画「インファナル・アフェア」は私、未鑑賞でして・・・。
比べようがないのだけど
マフィアものっていうともっとおどろおどろした部分があるのかと思いきや
さすが?ハリウッドリメイク・・・妙にカラっとしております。
香港版のトニー・レオンとアンディ・ラウの絡みのほうが深そう、エグそうだな。
おしっ!観てみよう「インファナル・アフェア」あ、でも・・・3部作か。
ちょっと手間かかるな(笑)

それにしても、アメリカは“ネズミ”もデカイんだね。
ラストシーンのベランダのネズミに、私かなり 釘付け でした。
あの意味は・・・?何か隠されていませんか?メッセージが・・・。
私、わからないんです↓↓↓ 誰かわかった方教えてください。
わかるまで、何度でも観ろ!なのかな・・・?


男は、死ぬまで正体を明かせない。THE DEPARTED

監督賞を獲得だもの。
マーティン・スコセッシ監督は、とってもマニアックな映画監督らしいもの。
音楽の使い方にもセンスが感じられるもの・・・。
私なんぞには、気付けてないもっともっと奥深さがあるはずだわ、この映画。
映画レビュアーの皆さんのほとんどは香港版のオリジナルの方がずっといいっ!って
おっしゃっていて、割とレビューが辛口の方が多いんだけど
それは、きっとディカプリオとマット・デイモンがツルンとした
綺麗なお兄さんたちすぎるからじゃないかと・・・。ライト級に仕上がっているとなんというか。

サントラをじっくり聴いた後に、もう一回観たい映画です。

ところで、女医さんのマデリンのお腹の子はコリンの子じゃなくて、ビリーの子ですよね?!

映画ディパーテッド公式サイト
2006年/アメリカ
監督:マーティン・スコセッシ
制作:ビラッド・ピッド!!
音楽:ハワード・ショア(最近ではロード・オブ・ザ・リングとか)
主演:レオナルド・ディカプリオ @ビリー・コスティガン
マット・デイモン @コリン・サリバン
ジャック・ニコルソン @フランク・コステロ
マーク・ウォールヴァーグ @ディグナム

ディパーテッド・サントラ(視聴できるよ)

takamaien_n at 23:01|PermalinkComments(9)TrackBack(34) シネマ茶寮 | 音楽のチカラ

January 23, 2007

信玄つながり・・・

桔梗信玄餅1

「桔梗信玄餅」
山梨のお土産といったら---思い浮かべるのは、まずコレだよね。
今までに何度もいただいたお土産だけど
今年は、きっとさらに売り上げを伸ばして全国いろんなところで手に入るようになるんだろうね。
タイムリーな銘菓でござい。
この「信玄餅」が有名になったのは、大河ドラマ「天と地と」の影響がすごく大きかったそうだから
ききょうやさんは、今年はまた別の「風林火山」っていう
もみじ饅頭みたいな和菓子を開発して売り出し中らしい。

この「信玄餅」いろんな賞もたくさん受賞している銘菓だけど
かつて国土交通省主催で
外国人にとって魅力あるおみやげ:魅力ある日本のおみやげコンテストで
銀賞を受賞したそうな。
風呂敷包みのパッケージ、確かに外国人受けしそうだね。

桔梗信玄餅2


安倍川餅ちっくな、この信玄餅は何といっても、この黒蜜がミソだよね。
甘さ加減、風味、舌触り・・・他のとはだいぶ違うな〜。

takamaien_n at 20:53|PermalinkComments(10)TrackBack(0) 美味しいモノ噺 

January 22, 2007

「風林火山」な散歩道 その1

龍雲寺1

去年から少しずつ、巡りはじめていた風林火山の縁の地。いちばん手近なバージョンです。

自宅から車で5分の場所にある曹洞宗のお寺龍雲寺
かつて武田信玄が越後から禅師を迎えて
オンボロに朽ち果ててしまっていたこの寺を復興したのだそう。

信玄が、信濃出兵の時は、必ずと言っていいほど戦の勝利を祈願しに立ち寄ったと
言われているそうで、信玄に縁の深い寺らしい。

「え?こんなところに?!こんなお寺が?!」というくらい意外な感じで
住宅街の中にりっそりと佇んでいて、表通り(国道)からは見えない。

龍雲寺2


この山門もなかなか立派です。

龍雲寺3

この奥に信玄公の霊廟があるの。このトンネルみたいなのをくぐると---

龍雲寺4

信玄の遺骨が出てきたという場所があって、墓標が立っています。

信長と同盟を結んでいたくせに、将軍・足利義昭の信長討伐令に同調して信長を欺き
遠江の家康の領地に攻め込んで徳川軍をビビらせた武田信玄・・・。

でも、ついに持病には打ち勝てずに、甲斐への撤退せざるを得なくて
しかもその途中、信濃国駒場で亡くなってしまう。
でも、敵につけいる隙を与えないため、
それに親方様崩御の知らせを受けたら、味方の士気も下がるから・・・と部下さえも欺き
その喪をひたすらに隠し通したというのは、有名な話。
死んでもなお、強い武将でありつつけなければならなかったのね、信玄は。

その信玄の遺骨を、この龍雲寺を再建した北高禅師が
密かに持ち帰ってこの寺に埋葬したという言い伝えが残っているのだそうで
墓標の建っている場所で、昭和6年には骨壺が発見されて
中から骨と短刀、袈裟環が発見されたんだそうだ。

龍雲寺5龍雲寺6

信玄の霊廟。武田菱がなんだか誇らしげですね。

takamaien_n at 23:51|PermalinkComments(2)TrackBack(1) 歴史トークをしようじゃないか