April 2007

April 19, 2007

手前味噌

今年も“味噌仕入れ”の時期がやってきました。
先日、花曇りの日に、冷たい味噌の中に手を突っ込んだり
大きな味噌桶を洗ったりしながら、日本人のアイデンティティーを感じつつ?
実家で楽しく味噌仕入れをしてきました。

『手前味噌』って元々は 自家製の味噌を自慢することなんですよね。
ウチのお味噌・・・美味しいんですよ〜。麹たっぷり入れるんですけど。

麹

写真は「麹」しか、なく・・・。
さすがに味噌を混ぜている時は、手がグッチャグチャで、写真は撮れません。

ウチの麹は、白米だけですが
精米して、ふるいにかけて、落ちた小さな粒だけを集めて蒸したものに
麹菌を加えて、温めて作ります。

私が幼少の頃は [ 味噌仕入れ ] と言ったら、一家の一大イベントで
大豆を煮て、すりつぶして、味噌玉を作って、天火で干して、麹を出して
味噌玉に麹と塩を混ぜて・・・と何日かかけて、おばあちゃんのお手伝いをしたのを覚えています。

今は時間がないので、自宅で豆は蒸かさず、仕込み味噌を買ってきて
そこに麹や塩を加えて、発酵させて、我が家の味に仕立てあげます。
今年は60kg仕込みました。人にあげる分も結構あるので、これでほぼ1年分。
半年くらいでしっかり混ぜ返して、さらに寝かせると
10ヶ月くらいで食べ始めることが出来るけど、1年半くらいたったものが美味しい気がする。

焼きおにぎりとか、たまらんよ〜。


takamaien_n at 23:38|PermalinkComments(7)TrackBack(0) 徒然ニッキ 

April 18, 2007

今日はいい降りなので

それも、軽井沢では雪でした。
昨日、風が冷たいなーと思っていたら、やっぱり・・・予報どおり、夕方から雪が降り始めました。
これで、桜の開花も少し遅れそうです。

家のまわりにあるりんご畑の扇風機が、霜よけのために、ずっとブンブンと回っています。

今晩は音がちょっとうるさいので、部屋を暖めて、毛布でしっかり足元をぬくぬくにして
小説じゃなくて、のんびりと写真集を眺めることにします。

365日空の旅

365日空の旅 かけがえのない地球
カメラマンはフランス人航空写真家のヤン・アルテュス=ベルトラン

彼の写真は、「ナショナル・ジオグラフィック」 や 「LIFE」などで
よく見かけるらしいんですが、全く知りませんでした。

この写真集は、空から見た地球上の美しい風景や、自然災害の様子、日常のひとコマなどが
1年間、1日1枚=365枚の写真と、それぞれその場所が抱える問題と共に
紹介されています。

まず、その日の写真を見て
それが南米なのか、北欧なのか、アジアなのか・・・どこの国の写真だろうと考えるんだけど
いかに自分が世界を知らないのかを思い知らされたり
想像力の欠落を感じたりしながらも
でも、その写真の美しさに目を奪われて、狭い部屋の中でも
思考だけが世界を駆け巡る楽しい時間が訪れます。

そして、そこに提起されている地球温暖化や経済の格差など
世界が抱える現実や様々な問題を考えさせられたりもします。

この写真集は、先日行ったブックカフェの本棚に並んでいるのが目に留まった写真で
そのカフェでものんびり眺めていたんですが
帰ってきて、また続きが読みたくなってネットで購入したもの。

癒される・・・というより、地球のことが愛おしくなります。BGMはアディエマスかなー。
---なんて思ってサイトをウロウロしてたら、You Tube で、こんなの見つけましたよ。
バレきち@3丁目さんのところで
「地球を巡る30日/30 Days of Earth Shots」っていうのも見つけました。
時間があったら、ぜひぜひどうぞ!!


365日空の旅 かけがえのない地球
撮影:ヤン・アルテュス=ベルトラン
著:クリスチャン・バルム
訳:清水玲奈
出版社:ピエ・ブックス

takamaien_n at 23:50|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 読書感想文(自由研究?) 

April 15, 2007

大河ドラマ『風林火山』その15

勘助15
第15回 :「 諏訪攻め 」

「諏訪もこれまでじゃ」「これからじゃ」「これまでじゃ」「これからじゃ」
後ずさりする教来石と平蔵のやりとりが、今日のいちばん面白かったところ。
平蔵にも簡単に怪しまれそうな間者の教来石・・・出来は何点?
お縄について、危うく勘助に喉元を切られるところだったじゃないかっ!
お人よしの頼重のおかげで、何とか寸前で救われたけどさ。

「イヤじゃ、退くのはイヤじゃっ」とダダをこねる
口角と口ひげの下がった頼重のお顔の情けないこと・・・。

でも、ひとり由布姫は勘助の言葉を信じようとしなかった。
つおいなー。由布姫・・・
「諏訪の女ですっ!!!」ってプライドの塊だけど、ニコリともしないあのお顔。
こえーよー。禰々だってビビッてたぞ。

そして、今日も、相も変わらずの晴信様の勘助、厚待遇。
「勘助、いかにすれば良い?」ってそんなに「勘助、勘助」って頼りにしちゃって
確かにお父さんみたいなお年まわりだけどさー
あれじゃ、みんな僻んじゃうよ。
甘利も飯富も「またかよっ」と目を丸くしてた。

さらに、今日は前回の「ばーか!」に続いて
「そなたの顔が悪鬼に見えるわ。いや、ワシの迷いなどではない。単なる見た目じゃ」
なんて言っちゃって、勘助もそれを、いやあぁ〜(ポリポリ)ってカンジで受けるあたり
4月から路線変更デスカ?
でも、ふたりの親密度の高さが、さらに伺えるってもんですね。

今日は源五郎くんは台詞がなかったけれど、
勘助の後ろで、心の動きを目の動きと微妙な顔の向きだけで表現していた姿は
・・・凛々しかったし、なかなか上手♪

そして、小山田の目を細めた表情のアノ目元は、いつもにも増して涼やかでした。
彼の陣羽織もいい色。紫に赤紫、上手に着こなしてますね。
・・・っていうか、このドラマ、カラーアナリストがちゃんと付いているのかな。
ほんと衣装やメイクの色がいつもバランスがよくて、みんなに似合っていますよね。

高遠のお殿様役の上杉祥三さんも、上手いですね。あの大げさな演技のバカ殿っぷり
ナカナカ見事だわ。

でも、見事なのは、ラストシーンの勘助の表情かな。
ほんとにこのドラマは勘助の顔のアップがすごい多いのだけど
主役とはいえ、彼の表情がホントに豊かだから自然と多くなったんじゃないかしら。
悪鬼と言われて、由布姫を見上げるあの不気味な?何かを含んだ笑顔
---何を考えてるか、量り知れない感じですね。

今日、気になったことをひとつ。
鳥がいっぱい鳴いていましたね。
それが、[ 信濃 ] のシーンに切り替わると、虫の声がすごいの。
でも6月には、あんなキリギリスみたいな虫の声はしない気がするんだけど。
信濃には、田んぼが多いよーって言いたいのかな。
虫の声ばっかりだから、秋かなーと思ったら、6月ってテロップに流れたよね、確か。
6月だったら蛙の声じゃないかしら・・・とまた田舎っぺの文句。

今日で「上原城」は、あっけなく落ちてしまいましたが
城址に3月にフラっと行ってきました。
もし良かったら、その様子は、ひとつ前の記事をご参照ください。
(最近、なぜか自分のブログ記事にリンクが貼れなくなってしまいました。
原因不明・・・)

大河ドラマ『風林火山』公式サイト

takamaien_n at 23:56|PermalinkComments(19)TrackBack(23) 歴史トークをしようじゃないか 

April 13, 2007

山城 上原城

上原城は、武田軍が信濃攻めに挙兵するの際の軍事ターミナルだった場所。
井上靖の小説「風林火山」では
勘助は運命の姫=由布姫に、ここで初めて会ったってことになってる。

ここは、諏訪総領家の本拠地であった山城。
標高978mの金毘羅山にある城で、山城の典型的な形をとっているのだそう

諏訪頼重が晴信に破れ、板垣信方が初代の諏訪郡代となった後、
彼はここに住んでいたのだそうな。
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この辺り一帯を、今も“板垣平”と呼ぶらしい。

どんどん上って行くと諏訪盆地が見えてきました。
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さらに上っていくと、神社が。
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三の郭には「金毘羅神社」があって、「二の郭」には物見石と呼ばれる大きな岩がある。

さらに上の主郭へ上ると、諏訪湖も望めます。なかなか気持ちのいい場所。
大河ドラマ「風林火山」で見える諏訪湖はもっとずっと迫って描かれているけど
実際には、こんな風景です。
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近くまで車で行けるっていうこともあるかもしれないけど
あんまり険しい感じの山城ではなくて、のんびり穏やかな気配さえしました。

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でも、主郭の背後にある大堀切は、10m以上の落差がありそう。
ここは険しいです。
(これは3月中旬の写真。もう雪は融けている頃でしょう)
ここの堀切はもともと諏訪氏が築いたんだろうな。板垣も修城したみたいだけど。

結局のところ、晴信に裏切られた形の諏訪氏。
不穏な空気が読めなかったのね、頼重さん。なんとなーくホワンとしてたもんね。

上原城址
長野県茅野市茅野上原

takamaien_n at 21:22|PermalinkComments(10)TrackBack(0) 歴史トークをしようじゃないか 

April 12, 2007

職人技のサクサクパイ

地元ではちょっと有名なパイ専門店。
結婚してからは、遠くなってしまったので
ここのパイを食べる機会が減ってしまったけれど
以前、働いていた職場ではもらって嬉しいお土産ナンバーワン!だった敷島屋のパイ。

小海を通ることはあっても、なかなか寄るチャンスにも恵まれずにいたけど
この間、ふいに思い立って、やっと行くことが出来ました。

お店は、とにかくわかりにくい場所にあるのです。
小海線の小海駅の裏側みたいな場所。坂道を登った狭い住宅道路沿いにある
ほんとに小さな小さなお店。

でも、小海住民なら、絶対に誰でも知っているお店な(・・・だと思う)ので
小海駅あたりまで来たら、第一村人に尋ねるがよろし。

坂の下からはすぐには見分けられないほどの控えめな看板。
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店内に入ると可愛い手描きのサイン。微笑ましいでしょう?

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ご夫婦ふたりでやっていらっしゃる自宅に続く小さなお店なので
店内にはふたり入れば、いっぱい!というくらいの大きさ。

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パイを本気でつくろうと思ったら
すっごい手間暇かかりすぎて(完成までに3日を要するのだそう)
夫婦ふたりでこれが限界かしらね。
小海町の人口も、もちろん関係しているとは思いますが。

ここのパイのサクサク感は、ちょっと他では得られない。
軽いのにしっかりしてて、絶妙な塩加減と生クリームやカスタードクリームとの一体感。
職人の技を感じえずにはいられません。

shikishimaya05

油断したら生クリームがダレちゃった。

shikishimaya06

反対側からも・・・。
季節によって旬のフルーツを使ったいろんなパイがお目見えするんだけど
つい手を出したくなっちゃうのは、この「バナナパイ」だなー。

今は「ストロベリーパイ」が旬。
イチゴの甘酸っぱさとクリームの甘さのバランスのよさに
思わずニンマリしてしまいます。
秋には「紅玉パイ」が大人気♪ 
りんごとチーズスフレのパイっていうのに、今年の秋は出会ってみたいわ。

高原列車で有名な小海線に乗ることがあったら
国道141号線をドライブすることがあったら、思い出してみてね♪

パイの家 敷島屋
長野県南佐久郡小海町小海4406-4
TEL:0267−92−4342
10:00〜19:00/月曜休

takamaien_n at 23:25|PermalinkComments(4)TrackBack(3) 美味しいモノ噺 | おすすめショップ・スポット情報

April 11, 2007

大河ドラマ『風林火山』その14

勘助14
第14回 :「 孫子の旗 」

すっかり出遅れてしまいました。
今回も録画でその日の夜中にはしっかり見たのですが
ちょいと体調が悪くてPCから遠ざかっていました。
もう水曜日だけど・・・一応簡単に書いておこうと思います。

今日の見どころは・・・晴信様と勘助の入浴シーン。
もう一緒に温泉に入るなんて仲良しじゃん!
勘助って、すごくポジティブな人だよな〜とは思っていたけど、勘違い野郎とも?
孫子のどんなところがいいのか尋ねる晴信様に「その目が」だって。もうー勘助ったら♪
でもそんな勘助に晴信様もこころを許して「ば〜か!」なんて言っちゃって
ますます、ふたりの親密度が増しております。

それにしても、内野さんは大きいのだの。勘助は背がちっちゃいはずなのにー。

景政と勘助のコンビネーションも絶妙で
先週の鬼美濃といい、勘助はこうやって少しずつ仲間との距離を詰めていくんだね。
皮肉屋の小山田も
「今は出陣しないで、諏訪に攻め入るのは時期を見てから」という勘助案に
「なるほどぉ〜」って感心してたし-----残るは甘利か。
まあ、彼はずっと勘助にライバル心を燃やし続けるのでしょう。

今回は音楽がすっごくバラエティに富んでいたよね。千住ワールド全開の巻でした。
今回、初お目見えの曲もたくさんあったし、効果音も多用されていて
かなり面白かった。

照明も、いつものコトながら綺麗だったし
晴信と三条夫人の寝所のシーン(やたらと多いね。まとめ撮り?)の
蝋燭の陰影の出し方など素晴らしいと思うんだけど・・・
だからこそ、諏訪湖の御神渡りのシーンがなー。消化不良だー。

まあ諏訪湖であのロケは出来ないだろうし
今までも何度か出てきた諏訪湖は、どこかの池か浜かみたいな場所だったし
今回も、だいぶ近くに山が迫っていたので
どこか標高の高いところの小さな池でのロケだとは思うんだけども。
まあ、それは目をつぶるとして
「御神渡り」は、マイナス10℃近い冷え込みが続かないとできないらしいので
湖岸の植生があんなに雪も霜もなく、あんなに青々してるわけはないじゃろー!!

あとねー、前回のレビューでは揺らめく旗の芸の細かさを絶賛した地図だけど
勘助と景政が甲斐から向かった高遠へのルート。
ありえないから!!と思わず叫んでた。
ドラマだっつーの。略図だっつーの。お前の頭がカチコチなんだっつーの。
---と逆ツッコミを入れたくなるんだけれども
ここはちょっと信州人としては気になって仕方ないシーンでした。
まあね、仕方ないわね。楽しめ楽しめ・・・ってところかしら。

そして、本日のお題目:孫子の旗。
「旗」ってやっぱりああやって下から煽って絶対に撮りたくなるよね。
私も去年の川中島合戦場に行った時にあのアングルで「風林火山」の旗を撮るのに必死でした。
お時間のある方は去年7月1日のブログをご覧いただきたく。こちら

それにしても「旗」って、あんなにも士気を高めることが出来る小道具だったのねー。
知らなかったわ。
あんなにも嬉しいものなんだー。軽くカルチャーショックでした。
でも、原さんはやりすぎだと思うよ・・・。勘助の涙はわかるけど。

さて、ここに改めて武田家の新しい時代の幕開け宣言。
かっくいい!!!やっぱ「うおーっ!」ってなるかな・・・。

大河ドラマ『風林火山』公式サイト


takamaien_n at 22:51|PermalinkComments(11)TrackBack(14) 歴史トークをしようじゃないか 

April 06, 2007

映画 キンキー・ブーツ

キンキー・ブーツ

DVDで鑑賞。久しぶりに楽しいイギリス映画でした。
ずいぶん前に観ていたのに、レビューを書きそびれてました。

ユーモアとウィットに富んだ、センスのいいコメディタッチのヒューマンドラマ。
くどすぎなくて、これがイギリスらしい笑いなのかな。

そしてね、オープニングがいいのです。美しくて少し切ない。

わかりやすいストーリー展開です。
「工場で大事なのは建物や設備ではなく、そこに働く人間だ」
・・・っていう台詞にも象徴されるように
“人となり”を大切に大切に思うテーマが根底に流れているところ
そして、変な小細工なしで、人間くささを描ききっているところにも好感が持てます。
この映画、イギリスのノーサンプトンという伝統的な靴作りをしてきたいる街で
実際にあった話に基づいた作品だっていうのも、びっくり---というか
何だか嬉しい。

突然の父親の死で、ロンドンのマーケティング会社で働くはずが
田舎の靴工場を相続することになってしまったチャーリー。
チャーリーは、まだ経営者の自覚なんてまるでナシ。
その上、何だか優柔不断で頼りなげ。そこがちょっとキュートだったりもするんだけど
先代の社長が、労働者たちと築いていた信頼関係をなかなか結ぶことが出来ない。
まあそれは仕方ないよね。一朝一夕でなるものではないとは思うし。
その上、フタを開けてみたら、実は工場が倒産寸前?!マジで?!
口をついて出てくるのは「What can I do?」ばかり・・・。

そんなチャーリーを救うのが、美のカリスマ:ローラ。
ロンドンのSOHOのステージに立つ彼女(彼)はとっても美しく華やかで
全身で「私がローラよ!」と主張する、自信に溢れたドラッグクイーン。
でも、女装をしていないといっきに引っ込み思案になっちゃって
あの自信はどこへやら???・・・・・で
同僚の悪口に傷ついて、トイレから出て来れなくなってしまうほどの
繊細なキュートな男の子になっちゃうの。

んでもって、工場長のチャーリーも、なんだかすごくCUTE♪
困った顔とか、嫉妬した顔とか。ほっとけない空気感を醸し出しています。

やがて工場で働くみんなも(これがまたみんな個性豊かでいい役者さんたちなの。
実際にこの工場で働いていたスタッフもたくさん出演しているらしい)
このキュートなふたりをサポートしながら工場を盛り立てていこうとする。
あら、「チャーリーと靴工場」だわ(笑)

その工場が狙うのは
伝統的なローファーやウィングチップみたいなコンサバティブな市場ではなくて
今まで歩んできた路線とは全く違う、かなりのニッチ市場。
主力商品は「ドラッグクイーン御用達ブーツ」
セクシーで、ヒールが丈夫で、彼らのウェイトにも耐えられて
ふくらはぎや太もものサイズにもフィットする
エナメルで超ハイヒールのブーツやパンプス。
つまり「キンキー(変態?)・ブーツ」

それらの、社運をかけた新商品をプレゼンするミラノのショー。見物!よ。
かなりCOOLです!! かなりの確率でショーパブに行きたくなるハズ?!

それにしても、ローラは素敵。
紳士でも淑女でもない、"どちらでもない皆様"には
もともと素敵な人が多いなーとは思うのだけど、素敵すぎるわ!ローラったら。
そのローズを演じている俳優さんが、キウェテル・イジョフォー。
かっこいい!一気にファンになりました♪
まだまだ売り出し中ってかんじの方のようですが、これで一気に株があがったことでしょうね。

彼の好演を観るだけでも、この映画をチェックする価値がありそうです。
迫力のあるドスのきいた歌とダンス
身体が大きいのに、すごく繊細な雰囲気が伝わってくる
とても細かいディティールにもこだわった演技。
特典映像のメイキングを見たら、彼の役者魂を、さらに感じました。
彼が、他に出演した映画は「ラブ・アクチュアリー」とか「メリンダとメリンダ」とか
「インサイド・マン」に「堕天使のパスポート」・・・などなど。
あら、「ラブ・アクチュアリー」しか観てないわ。チェックチェック!

これってイギリス映画らしい、イギリス映画といえるのかしら。
ステキです。“かなり好き”な映画の1本になりました。
サントラも期待できそうっ---ていうよりDVDを買うか。いや両方買うか。

とにかくたくさんの人におすすめしたい映画です。

DVD(amazon)
公式サイト
映画キンキー・ブーツ
2005年/イギリス
監督:ジュリアン・ジャロルド
音楽:エイドリアン・ジョンストン
出演:
ジョエル・エドガートン @チャーリー
キウェテル・イジョフォー @ローラ 
サラ=ジェーン・ポッツ @ローレン
ジェミマ・ルーパー @ニコラ
リンダ・バセット @メル
ニック・フロスト @ドン

takamaien_n at 19:31|PermalinkComments(6)TrackBack(19) シネマ茶寮 

April 05, 2007

父へのオマージュ

ナタリー・コール

今年になってから繰り返し繰り返し聴いたナット・キングコール と
惚れ惚れするようなテクニックのギター奏者ジョー・パスのリードアルバム
そして私が、今いちばん気持ちよくその歌声に酔いしれているナタリー・コール。

“繋がり”は、名曲『Unforgettable』
この曲は、この冬、いちばん聴いた曲かもしれない。

先日、担当させていただいた結婚式は、親族とごく親しい友人だけのパーティ。
20代後半のカップルは、友達の後輩だった。

お色直しはナシなし。
とにかくゆっくりとゲストと過ごす。
料理はちゃんとしたものを出したい。
ちゃらちゃした恥ずかしい演出はやめ。
お花は白とグリーンだけですっきり。
引出物ははずかしくない程度の一般的なもので。
でも写真のクオリティにはこだわるよ。
シンプル イズ ベスト。
---これが彼らのコンセプト。

オレたちそんな細かいこだわりはないから、センスよくござっぱりと行きましょうよ。
あとは頼みます---。
そんな感じのふたりだった。

じゃあ音楽はどうする?と尋ねると
そんな彼らが唯一リクエストしたのが、ナタリー・コールだった。
それも、このアルバム「Unforgettable」・・・父への愛がいっぱいに詰まったアルバム。
「それだけ使ってくれれば、後はお任せしますよ」だって。

う、嬉しい!
私も大好きなアルバムだったし、何よりアルバムの雰囲気が
彼らのパーティ・コンセプトにぴったりなんだもん。
ちょっと都会的な匂いもして、でも温かくて、古いものも大切に思う気持ちもあって。

このアルバムのほとんどすべての曲を使いました。
そして、ジョー・パスの「Unforgettable」も、少し顔を覗かせたりして・・・。

今日は、軽井沢は氷点下でした。
ここのところ、また冬が戻ってきたみたいなので
親子の愛情を、彼らの愛情を、感じながら
そして、クールな新郎が“結びの挨拶”で号泣していたのを思い出しながら
部屋でこのアルバムをほっこり聴いています。

Unforgettable: With Love
(amazon英語版:視聴できるよ)

takamaien_n at 23:43|PermalinkComments(2)TrackBack(2) 音楽のチカラ | ウエディング

April 01, 2007

大河ドラマ『風林火山』その13

勘助13
第13回 :「 招かれざる男 」

今日のテーマは「笑」だったでしょうか。後半はつらいこともあったんだけど。
どちらかというと、何かホワーンとしたまったり系の、ハラハラドキドキのない回でした。
勘助も、やっと自分のお屋敷を持てる、足軽大将となり
心休まる太吉に、ご奉公をしてもらえるほどになったり
源五郎くんにいろいろお世話をしてもらったりするシーンも多く
何だかほのぼのというか、鬼美濃との“ホンモノの戦”の場面はありながら
何となく安心して見ていられる様な・・・。まあ、たまにはこういう日もいいんじゃない?

勘助は、だんだん貫禄が出てきてしゃべるテンポも少しゆったりになって
ジジくさくなって(年相応と言った方がいいのかな?)来たような気がする。
原美濃守に挑戦状を叩きつけられた時の
「お待ちくだされっ。それがし、戦さながらの勝負を・・・とお願い申した」ってところと
伝兵衛が「おぬし逃げるのか?」と疑うと、「やっとわかったかのう〜。わっはっは」
---と大笑いするところ、何か余裕を感じました。
内野さん、この役思い切り楽しんでますね。
したたかな爺さんっぷりを発揮し始めて、楽しくなってきましたよね。

今日の勘助は楽しかった。
あの穴を開けた舟から飛び移る勘助の
千葉ちゃんも真っ青のアクションスターっぷり。あんたほんとに足が悪いんかえ?
やりすぎだって(笑)

楽しいといえば、やっぱり今日も!! ミスター小山田。
高笑いしか、台詞がなかったのに・・・何でしょう、アノ存在感!!
オイシイところもっていきますよね。ほんと(笑)

他にいつも楽しいのは、晴信さまの廊下を ドンドンっ と歩くところ。
膝を曲げないで歩いているのか???って感じで。
足音でご自身の存在を知らしめるためかしら?
歌舞伎役者故の歩き方でしょうか?  何か可笑しい。
「廊下は静かに歩きましょう」って教育係の板垣は、教えてくれなかったのね。

あと、もうひとつ・・・今日、発見して楽しかったところ。
甲斐と信濃の地図の「躑躅ヶ崎館」のところにたっている武田菱の旗が
ゆったりと、ゆらゆらと、はためいるのね。
絵図なのに・・・すごい芸の細かさ。これもスタッフさんご自身が楽しんでる証拠?!

そして、池の真ん中で挑んだ真剣の勝負のシーン。すごく美しかったですね。
あの美しい霧氷の山をバックに早朝からのロケ、すごく大変だったことでしょう。
あの条件で撮影するのに、何日も待ったのかしら?
寒かったでしょうね。
晴信さま、最後、涙目でしたもんね。
「もうよいっ!あいわかった!!」・・・って言いたくなるよね?!(・・・違うか)

あえて戦を挑んだ勘助の考え、『兵者詭道也』の極意を
武田の家臣たちも、これで “あいわかった” ことでしょう。
勘助の実力=知力を認めざるを得なくなりましたね。  いじめは終わりかな?

関東管領上杉家も、真田幸隆も、諏訪頼重も、みんなみんな晴信を“親不孝の青二才”と
見縊って佐久へ攻め込んで来るようだけど・・・さてさて。

お北さま(大井夫人)が言われた
「光を放つ者は、影を負う者が側にいてこそ安堵して輝ける」という言葉のとおり
晴信さまが、影を負う者を見つけ出したために
「そのために失うものがなければいいと願うばかりじゃ」という母の願いも空しく
次郎様のお目が見えなくなるとは------なんとも哀しい代償です。
三条夫人とて、勘助を怨みたくもなるかもしれません。

---でも、晴信に肩を抱かれた三条夫人、無理やりにでも、笑ってくれてよかったよ〜。

大河ドラマ『風林火山』公式サイト

takamaien_n at 23:55|PermalinkComments(22)TrackBack(25) 歴史トークをしようじゃないか