December 06, 2005

この森で、天使はバスを降りた4

c3978428.jpgネタバレですよ。ご注意を。

まず、この邦題に注目なのでございます。

でも最初はね
天使っていうコトバから連想するストーリーが
私の稚拙な想像力のせいで
本作とずいぶんとかけ離れていたところにあり
手に取るのがすっかり遅くなってしまった
作品でした。
(「ベッカムに恋して」と同じ現象)

でも、観終わったあとにこのタイトルに納得。
確かに彼女は天使でした。

5年の刑期を終え、心の傷を癒せる場所を求め、
再出発を図るために美しい森に囲まれた小さな町で
バスを降りるところからストーリーは始まります。

町の住民が誰でもやってくるような食堂「The Spitfire Grill」で
交錯する人間模様ってかんじのストーリーなんだけど
「バグダッド・カフェ」に似ているなと思ったのは私だけ?

つらい過去を背負って生きている、
一見クールだけど、まっすぐで、聡明な雰囲気を湛えていて
「オデッセイア」を読んでいるパーシー。
その主人公を演じるのはアリソン・エリオット
彼女、東京育ちらしい。モデルから女優に転身したみたいだけど
衣装の着こなしもタバコを吸うシーンもカッコよかった。

「The Spitfire Grill」の女主人ハナ
(=エレン・バースティン彼女も上手い!好きだわv)も、
切り盛りを手伝うシェルビーもいい女優さん。
キャストは良かったし
“神が最も美しい土地だと降臨した”というギリアドの
森の景色も美しかったし
“子供を思う母親の愛情”というテーマもすんなり入ってくる。
バランスのとれた映画、ラッセ・ハルストレム監督チックな作品?

でもでもパーシーの死はツライ。
彼女には罪悪感から解放されて、幸せに暮らして欲しかったな。
死なせない方法もあったと思うんだけどな〜。

ベトナム戦争で心を閉ざしていたイーライも家族のもとへ帰り、
森の木からは化学物質(何だっけ?)が発見され
パーシーとジョニーBの生まれ変わりのような
親子がレストランの新しいオーナーとしてやってくる。
ギリアドの町に活気がみなぎって来る。

確かに廃れていたギリアドの町が、そして人々が
蘇生するのには「犠牲」が必要だったのだろうけど
パーシーの死は大きすぎる代償だったと思う。
あと、欲を言えば不動産屋のネイハムの心の葛藤みたいなものを
もっともっと描いて欲しかったような気がするな。

でもいい作品です。ご覧あれ!

それから、これからのアリソン・エリオットにも期待大!!
声がいいよね。
「鳩の翼」を観てみたい。レンタルであったかな?

ホタルさんの書いているコメントがとっても
ためになりましたデス。

1996年 アメリカ
監督:リー・デビッド・ズロートフ
出演:アリソン・エリオット エレン・バースティン
ウィル・パットン


takamaien_n at 15:50│Comments(2)TrackBack(4) シネマ茶寮 

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2. 「この森で、天使はバスを降りた」  [ 雑板屋 ]   December 23, 2005 03:17
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この森で、天使はバスを降りた (1996/米) The Spitfire Grill

この記事へのコメント

1. Posted by カゴメ   December 07, 2005 09:20
小バカな姪っ子ホタルを誉めて頂き恐縮です。

>「バグダッド・カフェ」に似ているなと思ったのは私だけ?

なるほど! 「バグダッド・カフェ」は、
私の大好きな作品なんですが、
言われてみるまで気が付きませんでした。
確かにそうですねぇぇ。

>欲を言えば不動産屋のネイハムの心の葛藤みたいなものを
もっともっと描いて欲しかったような気がするな。

そう、ここは難点ですね。教会での皆の前での懺悔も、
ちと唐突な感は否めなかったですね。惜しいです。

ホタルの記事、TBエコーさせてくらさい。
2. Posted by shiro_taka   December 07, 2005 22:37
>カゴメさん、いらっしゃいませ。
早速いらして下さり、うれすぃデス。

カゴメさんの映画セレクション=目次
興味深く拝見し、今後のブログ生活の指標のひとつとさせて頂きたく候。

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