December 06, 2006

映画 リバティーン

リバティーン













DVDがやっと出てくれました。
上映していた映画館が少なかったので、ウチの近所では例によって観れず・・・
DVDを心待ちにしておりました!!

ジョニー・デップが“海賊”とはうって変わった役回りで挑んだ作品。

彼は脚本冒頭の3行を読んだだけで出演を決めたそうで
イギリスの天才詩人で、バイセクシャルで、チャールズ2世の友人でもある
第二代ロチェスター伯爵=ジョン・ウィルモットという
デカダンな人生を歩んだ実在の人物を
ジョニー・デップが蘇らせてくれたという感じなのかしら?
でも私は、ロチェスター伯爵という人を全く知りません。予習なく鑑賞。
これをどんな種類の映画として観たらいいのか。あまりよくわかりませんでした。
純愛物語?歴史映画?うーんどれもピンと来ない。

やっぱりジョニー・デップとそのファン(パイレーツ・・・ファンではなく)のための
映画というのがいちばん正しいジャンル?!
つまり、認識不足の私としては、この映画はその作品性ではなく
ジョニー・デップとサマンサ・モートンとジョン・マルコヴィッチの演技に
見惚れる映画なのかなと…そういう解釈で、私は楽しみました。
でも、女優陣に“華”がないのは、この映画の難点かもしれません。
それから17世紀のイギリスという時代のとてもグレイッシュな色が
最初は辛かった。実はニガテですなんです、この色…。でも、実はすごく美しい映画です。
演劇の部分での小道具の悪趣味さには
幾らなんでもね〜と思わずにはいられませんでしたけど、やはり。
そういう時代だって言ってもね。

でも、でもやっぱりイギリス映画!好きです。そのブラックなところも。

そして、後半のアルコール中毒&梅毒に侵されて、髪が短くなった頃のジョニー様!
その痛々しさが役者しまくっていて、ほんとにカッコよすぎです。
そして毎回ながら、目だけ、投げかける視線だけ・・・で表現するあの演技力には脱帽!!
でもね、私も一応オンナですが
残念ながらこの映画を観ても孕みませんでした、オダギリ・ジョーさま(笑)


前評判に期待を大きく膨らませすぎたのか?
私は、この映画でジョニー様のフェロモンをそんなに感じなかったんだよね。
(だからダメなのかな?何が?)
それよりもきっとああいう風にしか生きられなかったロチェスター卿の生き方が
すごく可哀想で、哀しかった-----だから好きになっちゃった。
「私のことを好きにならないでくれ」なんて言われてもさ。
もっと好きになっちゃったよ。あ、それはジョニー様をね。

そして、そしてこの映画の特筆すべきは音楽です。やっぱりマイケル・ナイマンでした。
いいですv

公式サイトは、残念ながら既に閉じられているようですね。
エンドロールで流れるあの美しくて哀愁漂う曲がずっと流れているサイト
すごく好きだったのに・・・。早すぎる〜。

だからという訳ではないけど
ジョニー・デップ・フォトブック ザ・リバティーン












「ジョニー・デップ・フォトブック ザ・リバティーン」
コレ、欲しい! candy-k1さんはお持ちなんですよね、きっと。

リバティーン サントラ









でも、とりあえずこっちが先かな。私には---というか、もう注文しちゃったっ(笑)
リバティーン・サントラ マイケル・ナイマン(amazon)

THE LIBERTINE
2004年/イギリス
監督:ローレンス・ダンモア
音楽:マイケル・ナイマン
出演:
ジョニー・デップ @ロチェスター
サマンサ・モートン @エリザベス・バリー
ジョン・マルコヴィッチ @チャールズ二世
ロザムンド・パイク @エリザベス・マレット

リバティーン(amazon)

昨日の『アマデウス』に似たタイプの映画だね。

*TB記事
トーキング・マイノリティさま
ココのつぶやきさま

takamaien_n at 23:58│Comments(5)TrackBack(3) シネマ茶寮 

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1. リバティーン  [ ココのつぶやき ]   December 11, 2006 14:29
(風に揺れるハナミズキ) 監督:ローレンス・ダンモア    出演: ジョニー・デップ、 サマンサ・モートン、 ジョン・マルコヴィッチ、 ロザムンド・パイク、 トム・ホランダーetc. 2005年  イギリス   スクリーン  ジョニー・デップ、やはり...
2. リバティーン '05年【英】 ローレンス・ダンモア監督  [ トーキング・マイノリティ ]   December 11, 2006 20:59
 飲む・打つ・買うは男の甲斐性とされる。17世紀のチャールズ2世の治世下、その甲斐性を思う存分発揮し、33歳で夭折した詩人ジョン・ウィルモットこと第二代ロチェスター伯爵がその主人公。久しぶりで破滅型人間が主人公の映画を見た。心なしか、アウトローや破滅型は最近...
3. ジョニー・デップ、露FSBの毒殺事件を  [ ネット丸とく情報 ]   January 19, 2007 21:19
アメリカ人気俳優のジョニー・デップさんが映画会社などと共同で、ロンドンで起きたロシア連邦保安局(FSB)元中佐リトビネンコ氏の毒殺事件の映画化に乗り出すことになりました...

この記事へのコメント

1. Posted by candy-k1   December 08, 2006 12:43
呼ばれちゃいました(笑)
shiro_takaさんが、どんな風にご覧なるか、楽しみにしていました♪

公開前のジョニーのインタビューで、「ロチェスターは、若い頃に行った戦争で、生き残ったのが自分だけだったということが、その後の彼の人生に大きく影響している」と言っていたの。
で、映画を観て、本当は繊細で純粋な人だったんじゃないかと。故に、ああいう風にしか生きられなかったんだなぁ〜と、哀しくて、愛おしくて、初日の劇場、ラストシーンは、涙が止まらなかったです。
今回、特典映像で、その裏づけの映像も入ってましたね。本編にも、盛込んでほしかったなぁと思いました。
ロチェスターを書いた本「ロチェスター卿の猿」も読んでみたいんだけど、入手困難なのが悔しいなぁ。
ありゃ。熱く語りすぎてしまいました(汗)
お察しの通り、あの本、持ってます(爆)
サントラも、美しいですよ〜♪
2. Posted by ココ(ココのつぶやき)   December 11, 2006 14:27
こんにちは。お邪魔します。
私のブログに来ていただいて、ありがとうございました。
この映画は、ジョニーの怪演のせいで、J.Deppファン以外はあまり評価されなかったんでしょうか。
自分の欲望のままに生きるって、なかなか大変なことのような気がしました。だから私は、ロチェスター卿に惹かれるのかもしれません。
TBさせていただきますね。
3. Posted by shiro_taka   December 11, 2006 17:05
■candy-k1さん、予想通り!お持ちですね〜。関連商品。
聞くまでもなかったか・・・。
>本当は繊細で純粋な人だったんじゃないかと。故に、ああいう風にしか生きられなかったんだなぁ
ええ、本当に。辛い時代を乗り越えて来られたのでしょうね。

サントラはUSインポートでまだ届かず・・・。
心待ちにしている毎日です。

4. Posted by shiro_taka   December 11, 2006 17:14
■ココさん、ようこそ。

>自分の欲望のままに生きる…

それは、実はとても勇気も伴うことで、ほんとうの意味での自己の確立のなされた人にしかできない芸当なのかもしれませんね。でも彼は欲望を満たすためだけに、ああして生きていたのかどうか・・・時代が彼に放蕩者としての生き方を求め、彼はそれに彼の出来ゆる力で精一杯に応えていたようにも思えてなりません。
5. Posted by mugi   December 11, 2006 22:00
TB&コメントをありがとうございました。
ジョニー・デップ、迫真の演技でした。二枚目俳優はあまりこのような「汚れ役」は引き受けませんよね。
彼は「本当はいい人だった」的な役よりも、このような破滅型が合う。
あれまで詩と酒と女が生き甲斐だった人生を送れるのは、凡人の私にはむしろ凄いとさえ思いました。

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