オペラ
December 05, 2006
映画 アマデウス
12月5日 今日はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの命日。
つまりモーツァルト生誕250周年!!・・・と賑やかしくも
たくさんの公演や記念CD発売などで盛り上がった1年も
今日でひと区切りということでしょう、か。
それで昨日、NHK−BSでやっていたんですね。『アマデウス』
何度も観た映画ですが、ついまた観てしまいました。
モーツァルトとサリエリ、同時代、同じ国に生まれてしまった2人の音楽家の
天才の栄光と傲慢、秀才の真摯さと嫉妬。
ウィーンの精神病院で「モーツァルトを殺したのは私だ」・・・と
かつて宮廷音楽の権威であったアントニオ ・サリエリの独白で始まるこの映画。
ブロードウェイで人気だった舞台『アマデウス』を映画化したものなんだそうです。
アカデミー賞もいっぱい取ったんだよね。
モーツァルトのオペラの超ダイジェスト版が楽しめる?のもこの映画のいいところ?
この映画のテーマはモーツァルトの“死”と彼の音楽。
そして、その宮廷衣装やかつら、美術部門も見もの。
後半の彼のその若すぎる死を予感させる堕落した日々が
彼のつくり上げる悲愴感に溢れた荘厳な音楽で描かれている様子や
そのサスペンスタッチな作風はとても良かったと思うし、
嫉妬心に燃えるサリエリも凄味があったけれど
ただ、モーツァルトのあの下品な高笑いは映画だけのものだと思いたい・・・。
幼い頃から教育熱心なお父様に連れまわされて(?)演奏旅行を重ね
その頃から体調を崩しながらも宮廷に仕え、芸術家というよりは
音楽職人としてその才能を捧げ、35才の若さでその短い生涯を閉じたモーツァルト。
今日、ウィーンの国立オペラ座では
彼の最後の作品「レクイエム」が上演されるようですが
私も、モーツァルトの偉業に心から敬意を払い
今日は部屋でひっそりモーツァルトを聴くことにします。
AMADEUS
1984年/アメリカ
監督:ミロス・フォアマン
出演
F・マーレイ・エイブラハム @アントニオ・サリエリ
トム・ハルス @ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
エリザベス・ベリッジ @コンスタンツェ・モーツァルト