内野聖陽

January 28, 2007

大河ドラマ『風林火山』その4

勘助5

第4回 :「 復讐の鬼 」

市川亀治郎さんの声はとてもよく通る。トーンも高いし。
やっぱり発声方法が違うのね。どこか上の方から声が降りてくるような・・・そんな感じ。

今日、やっと勘助と晴信は出会いました。
母から
「光を放つ者は、影を負う者が側にいてこそ安堵して輝ける」と聞かされていた晴信。
思わず「見〜つけた!」と叫びたい気分だったでしょうか。

板垣信方に、「殿!お戯れが過ぎまするぞ」と諌められていたけれど
晴信は自分と同じ匂いを感じる勘助との初対面を心から楽しんでいたようだった。
晴信の人格の高さを思わせる一幕だった。
たった二言か三言で
晴信は百姓だった河原村伝兵衛(伝助)と葛笠太吉(太吉)の心を掴んでしまった。

勘助こそ「このわしをたばかりおって!」・・・と、刀をブンブン振り回していたけれど
自分の心根を見透かされた悔しさと、いったいどんなお人なのだ?という好奇心が
思わず彼に刀を抜かせたのでしょう。
晴信にぐわしっと心を鷲づかみにされ、琴線をブルブルとかき鳴らさて
「な、な、なんなんだっ?!」って、ちょっとビビッた?

晴信が信虎からの不遇を受けていることを知る由もない勘助は
大した苦労も知らない若殿が、何を生意気なというかっ!この青二才めがっ!!
・・・と思っているんだろうが
ところがどっこい 晴信さまは、そういう“人の痛み”のわかる器の大きさを
生まれながらに、そして、数々の失意の中で培ってきたお人なのだよ、勘助くんっ。
というところですかねぇ。

「失望の中にこそ誠の大望は生ず」
そうして人は大きくなるのですね・・・晴信さま。

大河ドラマ『風林火山』公式サイト

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January 21, 2007

大河ドラマ『風林火山』その3

堪助4

第3回 :「摩利支天の妻」

今日は、BSのオープニングにギリギリセーフで帰宅。

今日も堪助のどアップ!多ございましたな。
それも“おちゃめ”な堪助。
鼻ヒクヒクさせたり、ミツに作ってもらった眼帯(・・・っていうの?)をつけて
得意げに表情をつくっているところなんて、やんちゃな子供みたいだった。
安らぎの場所をみつけたんだもんね。幸せだもんね。
“やったね”---なお顔だって。したくなるもんね。

今までずっと守るものの見つからなかった勘助が「そなたはワシの城じゃ」なんて
言っちゃって、せっかく“自分の戦”を見つけたところだったのに。
だったのにぃーーーーーーーーーーーー。

ミツは、モノを見る目を自然に携えている、賢くて、まっすぐな、強い子。
自分っていうものをちゃんと持っている。
しほりちゃんの演技とってもよかったから、ほんとはもう少し見たかったけど
第1回〜3回は、原作にはない大河ならではの“つかみ”の脚色部分だったからね
ここら辺が引き際かもねぇ。
来週からが本編の始まりってところかしら。

信濃への侵略がそろそろ始まろうというところ。
諏訪とか佐久とかこれからなじみの名前がいっぱい出てくるぞ。

それにしても、信虎・・・自分の息子を恐れまくっているのね。かなりのビビリマンです。
信虎父様、あなたこそ引き際です。家臣の心も離れているのよ。もうご隠居なされ。あとさ、
信虎が夢の中で晴信に弓をひかれるシーン最後の、晴信のキーッって顔・・・
歌舞伎役者してたよね〜。眉のつり上がりっぷりといい、口元といい。

それにしても、それにしてもの板垣さま あなたこそ家臣の鏡。
ますますお墓参りに行かねばです。次回の放送までに行かれるかしら?



そして!堪助と晴信。
今回は残念ながらまだ出会えませんでした。来週のお楽しみです!!

大河ドラマ『風林火山』公式サイト

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