単行本

September 14, 2006

ゆれる/単行本

さっき、うたた寝をしたら、全然眠れなくなってしまいました。
-----ので
なかなか書けなかった話題を、キャラメルチャイを飲みながら書くことにします。

映画『ゆれる』
第59回カンヌ国際映画祭 監督週間正式出品作品。話題になってますね。

哀しい哉・・・
私の住んでる地元の“田舎シネコン”ではたぶん上映されないタイプの映画なので
DVDが出るまでの間、小説でがまんしようかと思い、8月下旬にネットで探しました。
でもアマゾンでもセブンアンドワイでも軒並み入荷待ちで、人気あるんだなー実感して
いろんなサイトを渡り歩いて、やっと購入したんです、コレ。

単行本「ゆれる」

















監督の西川美和さんがご自分でノベライズされている小説。
彼女の脚本力、オヤジのように現場を“仕切る”監督魂・・・
映画監督としての素質、仕事っぷりは出演者からも大きな支持を得て
さらにカンヌでも評価が高かったそうですが
小説家としての西川さんの実力も、これからどんどん評価が高まるのでは??

それぞれの登場人物の独白スタイルで、ストーリーが展開していく手法なんだけど
心理描写がとっても上手でひき込まれるので、読書力の低い私もあっという間に読んでしまった。

獄中の面会室で兄弟の対決シーンとラストが特に印象的で、
それから父親の思い描く(理想とする)息子と現実とのギャップや
登場人物たちの人生への焦燥感というようなものが、少しずつ見えてくる。

事件が起こったことで、離れてしまったかに見える兄弟の心がすごく上手く描きこまれていて
自分の中で肯定してきた「自分のポジション」は
果して求められているそれだったのか・・・という疑問にかられて
自分でも気付かなかった「内なる自分」に気付いてしまった時、
理解している、理解されていると思っていた人間関係、家族関係の崩壊に
為すすべもない不器用さが、相手をそして自分をも深く傷つけていくんです。
痛いです。

ちょっと東京まで映画を観に行こうか・・・という気分にまでなっている私。


−兄弟をめぐるもうひとつの物語−
東京でカメラマンとして活躍する弟。実家に残り、家業と父親の世話に明け暮れる兄。
対照的な兄弟、だが二人は互いを尊敬していた、あの事件が起こるまでは…。
監督デビュー作『蛇イチゴ』で映画賞を総ナメにした俊英・西川美和が4年ぶりに挑んだ
完全オリジナル作品を、自らが小説化。
------単行本帯より。

単行本ゆれる(amazon)

映画 ゆ れ る 公式サイト

takamaien_n at 04:03|PermalinkComments(0)TrackBack(1)