吉岡秀隆

January 07, 2006

映画 ALWAYS 三丁目の夕日

always












KUROがビッグコミックオリジナルで西岸良平さんの原作を読んでいるから
別にいいよ・・・と冷たいことを言うので
お正月休みに両親と3人で観に行ってきました。
彼らも最初は「えーいいよ」なんて言ってたんですが
「あなたたちの青春時代の映画なんじゃ!行くよ行くよ」と半強制的に連れ出しました。
親と映画館に行くなんて---よく考えたら大人になってから初めてです。

でも家族で観るなんて我ながらいい選択だったかなと思ってます。
その後、KUROも交えて夕飯を食べ両親が家に帰ったころ、
“お正月はご馳走様、また温泉旅行に行こう”…なんて
ありがとうFAXを送っちゃったりなんかして
こんな優しい気持ちになれたのもこの映画のおかげです。

さて、映画館は満席でした!ビックリです。
いつもレイトショーで「ほぼ貸切」を体験している私は、キョロキョロしてしまったとです。

ご夫婦、家族連れが多く、あちこちからすすり泣きやゲラゲラ声や
ヒソヒソ話す声が聞こえてきました。
そんな客席の声も今回は何だか心地良く、映画館が昭和33年の空気に包まれていたのです。

堤 真一が、朝、湯たんぽののお湯をたらいにあけて顔を洗っているシーンで
ウチの母が隣に座っている父にそっと
「私たちもあーやってお湯を使っていたね・・・」と囁いているのが
聞こえたときにもツーっと涙がこぼれましたよ。不覚にも。



「携帯もパソコンもTVもなかったのに
どうしてあんなに楽しかったのだろう。」

どこかに無くしてしまった忘れてきてしまった
            日本のいつもの暮らしの風景。

◇ストーリー◇
東京タワーが完成する昭和33年。東京下町の夕日町三丁目を舞台に繰り広げられる人間模様。

小さいけれど誇りを持って守っている個人商店が立ち並ぶ
狭い路地にはいつも老若男女が溢れ出て、賑やかに個性豊かに暮らしています。

気は短いけけど心根の優しい父ちゃん(堤真一)と
優しくほんわかした雰囲気の母ちゃん(薬師丸ひろ子)と
ちょっと生意気でやんちゃ坊主の息子(小清水一揮)が
明るく暮らしている自動車修理工場鈴木オートへ
六ちゃん(堀北真希)が青森から集団就職で上京。

鈴木オートのお向かいに住んでいる売れな小説家茶川竜之介(吉岡秀隆)は
駄菓子屋を営みながら細々と生活している。
一杯飲み屋のヒロミ(小雪)に恋をしている竜之介は
彼女に頼まれて引き取り手のない少年・淳之介(須賀健太)の世話をすることに…。

鈴木家を中心に夕日町三丁目で繰り広げられる、あたたかくてちょっぴり切ないストーリー。


私は、吉岡くんって今までどうしても「北の国から」のイメージが
どうしても払拭できなかったけど何だか今回ハマッてました。
無精ひげとか妙に似合うんだもん。

堤さんの無骨なお父ちゃん。
「自転車修理」と「自動車修理」を間違えるあたり、そしてそれを素直に認めて謝るあたり
人情味に溢れて本当にカッコよかった。典型的な日本の父親像を見事に演じてたね。
舞台やっているからですか??
あの胸はってドーンって立ってるだけで、父ちゃんの威厳が表現できるって、スゴイ。

子役たちはみんないい。
一平くんの小清水一揮くんたらいい味出してるよなー。将来いい俳優さんになりそう。

淳之介役の須賀健太くんはすごいうまい。上手すぎる!
「喰いタン」っていう日テレ系のドラマに
レギュラー出演するみたいなので応援しちゃいます。

堀北真希ちゃんも津軽弁すごいがんばったよね。めっさ可愛かv

薬師丸ひろ子も、小雪も、もたいまさこもみんないい★


またさ〜佐藤直紀さんの音楽が涙を誘うのよね〜。今回はモリコーネ風?
佐藤直紀さんといえば
オレンジデイズとかウォーターボーイズとかでも、センス光ってるな〜と思いました。

緻密な時代考証やでっかいロケセットもすごいし
最新のVFX(でしたっけ?)技術もすごいけど
でも今回は俳優さんに拍手ですよね。

本当に本当にいい映画でした。
自然に涙が溢れてくるのです。笑いもいっぱいでした。
「スカ!」のシーンで、だいぶ場内沸いてましたね。
うちの近所の駄菓子屋でもおばちゃんが「スカ」って書いてたのかな〜?

ウチは実家で商売をやっていて
私が生まれて4年ほどで家を建て替えたんだけど
おぼろげな記憶によれば、確かにあんな風に玄関も何もなく
たくさんの人が出入りして
近所にもおっかない頑固オヤジがいて、厳しく、でも優しく叱ってくれた。

近所中のお家に行っておやつをもらったり、池の鯉にエサをあげたり
時には茶の間にあがって一緒にテレビを観たりもした。

お豆腐を買いに行くのを姉妹で争ったのも
いつもお駄賃をくれる優しいおばちゃんに会いたかったからだ。

いつの間にこんなにも時代は移ろいでしまったのでしょう。
みんなが「アノ時代は良かった」って思っているのに。

でもノスタルジーに浸って頬を熱くしてるだけじゃダメだね。
この今の時代をどう生きていくのか…。
経済や技術は発達したかもしれないけれど、そこに人の心が介在してはじめて
“文明”として昇華されるのではないかと思う。


ラストシーンで一平くんが言うセリフ。
「明日だって明後日だって、10年先だって、50年先だってずっと夕日はきれいだよ」

ほんとうに私たちにはきれいな夕日が見えているでしょうか・・・。


『ALWAYS三丁目の夕日』公式サイト

公開:2005年11月5日
配給:東宝
監督・VFX:山崎貴
音楽:佐藤直紀
キャスト:吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希
三浦友和、薬師丸ひろ子、もたいまさこ

takamaien_n at 00:36|PermalinkComments(19)TrackBack(27)