和菓子

March 20, 2008

春霖 しゅんりん

今日は一日静かに雨が降っていました。
もう春の雨と呼ぶには早いでしょうか。関東では風もすごく強かったみたいですね。
軽井沢は雪まじりの雨でしたが、あまり寒くなかったような…。

まだ浅い春に、静かに降る雨のことを「春霖 しゅんりん」というのだそうですね。
今日の雨も、そんな雨なのでしょうか?

この“おしめり”で、野山の若芽も少し綻びはじめたかしら。

花粉もあまり飛ばなかった今日、窓をつたわって落ちていく細い雨のすじを眺めていましたら
この和菓子のことをご紹介したくなりました。 松本の開運堂の『さざれ水』

さざれ水02

最近、お気に入りの和菓子です。
同じく松本市内にある 窪田空穂記念館
(TAK建築のHPの中で、なかなかオサレな建物の雰囲気がわかります)との
コラボレーションにより創作された商品だそう。

餡のまわりに大納言をまとって、さらにお砂糖でコーティングしてあるというシロモノ。
結構甘いけど、品のある美味しさ。薄茶をゆっくりいただくのがおすすめです。

さざれ水01

窪田空穂の歌が書かれた箱も、なかなか素敵。

開運堂


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August 21, 2007

ネーミングが素敵!

富山の銘菓に続いて、三重県・松阪の銘菓。

老供01

初めていただいた和菓子でした。見るからにお上品な薄い和紙のパッケージ。
何より、この「老供」というネーミングが、とても和菓子らしくて気に入りましたわ♪

老供02老供03

この模様はが中国の後漢時代の瓦を模ったものだそうで
その昔は「古瓦」と呼ばれていた御菓子だったそうですが「老供」の方がずっと“あはれ”な感じ。
最中には 延年・・・と書いてあるのだそうで、つまり 不老長寿 の願いが込められいる?
末長くご愛顧くださいまし・・・という願いも込められているのですよね、きっと。

そして、この御菓子、中はふつうの餡子かとおもいきや、なんと羊羹なのでした。
へぇ〜、こんなん初めて。

老供04

あんこじゃなくて、羊羹にしたのは、日持ちを考慮してのことだそう。
夏でも美味しくいただけて嬉しゅうございます。

柳屋奉善

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August 18, 2007

“きれいな水”で思い出した

富山に行くという弟に、急いでメールして買ってきてもらった富山の銘菓「月世界」
富山って水がキレイな街なんですよね、確か・・・。

月世界01

お上品なパッケージのこの和菓子。
創業以来、110年という長い年月、富山の代表的な銘菓であり続けているらしい。
その姿が暁の空に浮かぶ淡い月影にも似ていることから、つけられた名前「月世界」

月世界02

サクッとした食感なのに、舌の上にのせるとでホワワワワ〜ととけていく
あまーい和製メレンゲみたいなお菓子。
そのほわーんとした雰囲気は
まさに月の光みたいに柔らかくて、優しくて、少し頼りなげで・・・でもいつもそこにある
「月世界」なんてなんて素敵なネーミング。

でも、上品な甘さ・・・って書いてあったけど、私はかなり甘いと思ったけどなー。
食べすぎ?

最上の和三盆と白双糖と新鮮な鶏卵と寒天を煮詰めた糖蜜とで出来ているらしい。

とってもとっても繊細なので、箱から出して一晩置いたら、食感が変わってしまった。
湿気てしまって、歯にくっついちゃう感じになってた。
だから、過剰に思えた 兎の柄の箱⇒塩ビの袋⇒和紙の包み紙 のパッケージだったのね。

お茶にも珈琲にも合うらしいよ。
上品だし、軽いしお土産にぴったりかもー。

月世界本舗
富山市上本町8-8
TEL:076-421-2398

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June 30, 2007

思わずニンマリ

おきな堂03

あまり美しいとは言えない写真ですが、何だかわかります?
白いクリームとそれを包み込む黒い皮。

美味しくて思わずぱくぱく食べて、写真を忘れそうになってしまいました。
食べる前の、原型はこれです。
おきな堂02

この和菓子の名は 「黒胡麻大福」だったかなー?
大福のお餅は、黒胡麻と一緒に搗いてあるの…で、中はあんことクリームのハーモニー♪
ほんのり塩味のお餅とあんことクリームのバランスが絶妙なのです。
冷やして食べると美味しいよ〜。

先日、お土産にいただきました。
同じ佐久市にありながらなかなか行けない場所にお店があるので
手土産なんかにいただけると、ホント思わずニヤけてしまうのよねー。
昔ながらの地元の菓子店です。
「おきな堂」といったら、“佐久鯉サブレ”が有名でしたが、最近は、こっちかな。

おきな堂01

お近くに行かれることがありましたら、ぜひ!
佐久市の野沢商店街はあなどれませんっ。

おきな堂
佐久市野沢7
TEL:0267-62-0450
8:00〜19:00/無休(だったっけ?)

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June 22, 2007

どら焼きもいいけど・・・

昨日書いた 開運堂 のお話の続き。
黒蜜白玉だけじゃ飽き足りず?、買って帰ってきた真味糖
いやいや・・・実は、本命はこちらだったりします。

真味糖1

信州を代表する銘菓のひとつだと思います。
信州と言えば、鬼胡桃。このブログでも、何度となく登場している胡桃ネタ。
そのクルミと蜂蜜のハーモニーが織りなす和風タフィーが、この 真味糖 です。
裏千家淡々斎宗匠の命名によるお茶席菓子。

蜂蜜の代わりに黒砂糖を使ってある 真味糖大島 も。

真味糖2

手前のが、大島なのですが・・・でも、今日は写真がどうも納得がいっていません。
照明が悪かったのよね、きっと。
下のお茶の写真なんて自分の影が写り込んでる・・・あちゃ〜(汗)

真味糖3

写真はダメダメだけど、このお茶は美味しい。それにパッケージが素敵ですよね。
かの京都の福寿園さんのもの。そう!あの伊右衛門茶の福寿園。
このお茶は京都でしか入手できないものらしく、今、仕事で京都に行っている方が
帰ってきたときにお土産にくださったもの。

真味糖は、上品ながら「甘さ」のたっている御菓子なので
御抹茶で頂いた方が、より美味しいのでしょうが
この抹茶入りの煎茶を美味しいお水で濃い目に入れて、堪能いたしました。
このお茶も甘くてまろやかで、美味しいですぅ。「水出し」にしても最高でした。
京都でしか買えないのが残念です。

開運堂のお菓子で、次にチェックしたいのは「道祖神」かな。
信州には道祖神が多いのです。街道が多いから?
今日は仕事がOFFなので、本棚から民俗学の本を引っぱり出してきて読んでみようかしら。

御菓子司 開運堂
創業寛政二年 福寿園

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June 21, 2007

涼しげな昼下がり

開運堂・・・松本方面からいらっしゃる方の手土産にもらう和菓子は95%くらいが
ココのじゃないかなーと思うほど。
ドラ焼きに始まり、焼き菓子の詰め合わせや真味糖などなど。

先日、HAMAフラワーパークに車で向かう途中、松本でいちばん有名な
御菓子司 開運堂 の大きな看板が見えたので
慌てて「あー、ココ入って入って」と叫んだ私。
急な思いつきだったけれども、寄ってみてよかった〜。

松本に買い物に行ったりすると、本店の前はよく通っていて、
パルコの裏にどーんとそびえたつ姿を、さすがだナーといつも感心して眺めていたんですが
店内に入ったことはなく、いただき物では、たくさんのいろんな種類の開運堂のお菓子が
今まで私の胃袋に収まってきたわけだけど
自分自身で 開運堂 に行ったのは、実は初めて。
堂々とした本店も、数寄屋造りの茶室もある開智学校の近くの松風庵も
「都市景観賞」みたいなのを受賞している、松本を代表する?建物だったりもするらしいけど
今回行ったのは、常念岳を望む、長閑な安曇野のお店です。

開運堂1

芍薬が満開で、噴水から水しぶきがあがって、とても静かで美しいお店でした。

開運堂2

芍薬・・・大好きなお花です。白いのがいちばん好き。

開運堂3

このドアノブもこのお店のシンボルですよね。思わずシャッターを押してしまいました。

喉が渇いていたので、何か冷たいものでも飲もうということになり
(でも、お茶だけで済むはずがなく)
頼んだのがコレ。

開運堂4

黒蜜白玉&アイス抹茶のセット。涼しげでしょう・・・。
目にも口にも幸せなひと時でしたよ♪

御菓子司 開運堂/あづみの菓遊庭
安曇野市三郷温6955−1
TEL 0263-76-5060
9:00〜18:00/年中無休 

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January 23, 2007

信玄つながり・・・

桔梗信玄餅1

「桔梗信玄餅」
山梨のお土産といったら---思い浮かべるのは、まずコレだよね。
今までに何度もいただいたお土産だけど
今年は、きっとさらに売り上げを伸ばして全国いろんなところで手に入るようになるんだろうね。
タイムリーな銘菓でござい。
この「信玄餅」が有名になったのは、大河ドラマ「天と地と」の影響がすごく大きかったそうだから
ききょうやさんは、今年はまた別の「風林火山」っていう
もみじ饅頭みたいな和菓子を開発して売り出し中らしい。

この「信玄餅」いろんな賞もたくさん受賞している銘菓だけど
かつて国土交通省主催で
外国人にとって魅力あるおみやげ:魅力ある日本のおみやげコンテストで
銀賞を受賞したそうな。
風呂敷包みのパッケージ、確かに外国人受けしそうだね。

桔梗信玄餅2


安倍川餅ちっくな、この信玄餅は何といっても、この黒蜜がミソだよね。
甘さ加減、風味、舌触り・・・他のとはだいぶ違うな〜。

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January 12, 2007

温泉まんぢう

鹿教湯温泉1鹿教湯温泉2

温泉も好きだけど、温泉饅頭もかなり好き。
温泉に行くと、つい買っちゃいます。

実家から30分くらいのところにある鹿教湯温泉は、読んで字のごとく
鹿に姿を変えた文殊菩薩が狩人に教えたといわれる古い温泉。
派手さはない小さな温泉宿だけど、江戸時代から栄えた湯治場。
お湯もいいけど、お饅頭もいい!!
和菓子も水が命だからね---渓流にそって広がるこの温泉は最高なのだわ!

鹿教湯温泉3

いろんな温泉饅頭を食べたけど、鹿教湯(かけゆ)温泉の おきな菓子舗 のは
すごく好きな味。さらっとしたいい甘さ。いい小豆といい砂糖を使ってるって感じ。
この おきな菓子舗 には、こしあんと粒あんがあるけど
私は「温泉まんじゅう=こしあん」派。そのさらっと感がたまりません。

鹿教湯温泉4

最中もね、口どけが◎ 美味しい。上品なかんじなの。
それに見て見て!この艶やかな餡。
抹茶もあるけど、普通のあんこがやっぱりいいね。

お近くに行かれたらぜひ。お店は、小さな温泉街の真ん中あたりにあります。

おきな菓子舗
上田市鹿教湯温泉
TEL:0268-44-2503

鹿教湯温泉HP

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September 21, 2006

何でもかんでも…

私が嫁入りして、結構カルチャーショック?だったことのひとつ。

上小(じょうしょう)地区=上田市、小県郡エリアのことを略してこう呼びます…の
胡桃の消費量はきっと日本一です。(私の勝手な想像だけど)

料理という料理に(・・・と言ったら大袈裟か)やたらと胡桃を使います。
胡桃の入った料理は、10種類くらいはすぐに思い浮かぶの。

例えば
野菜の和え物は胡麻じゃなくて胡桃だし
おはぎもアンコやきな粉より、断然、胡桃と砂糖がメジャー。
うどんや蕎麦、そうめんなど、麺類のつけダレにもたっぷり胡桃。
お菓子は和洋問わず、胡桃がトッピングされたり、練りこまれたり、具になったり
あの手この手の商品展開。
戸棚の中には、胡桃と小魚の佃煮が常備されている。
パンにつけるのは、ピーナッツバターよりくるみバター。

ちょっとあげただけでも、こんなにある。

そんな胡桃三昧な食べ物の中で、本日のお題。

胡桃団子


















見たとおりです。胡桃団子。
甘辛い味噌と香ばしい胡桃のバランスが絶妙なんだそうだ。
私は、素直にアンコの方が好き。美味しいとは思うけど、アンコの方が好き!なの。

でもトライしてみる価値は十分あると思う。
コレは、お餅が美味しい「大島屋」さんっていうお菓子屋さんのもの。
長和町の道の駅『マルメロの駅ながと』敷地内にお店があります。

おやきとかも有名なんだけど、個人的には 切り餅 が、超おすすめ!
豆餅、海苔、桜海老、きび・・・などのバリエーションがあり。豆餅の塩加減が絶妙!
先日のアウトドアパーティでも、大人気の一品だったね。

むかしの長門町の子供たちは「大島屋」さんのパンで大きくなったのだそうです。

ながと製菓・大島屋
長野県小県郡長和町古町
TEL:0268-68-0151
9:00〜17:00/月曜休

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