松本城

August 15, 2006

松本城薪能 おまけ

普段は¥600の入場料がかかる松本城ですが、この日は入場はもちろん
お能の鑑賞も無料なんですよ。
松本市民向けのイベントなんでしょうか?市民の皆さんは税金払っているので
たくさんの方が伝統芸能を堪能されたらいいと思うのですが
私たちは、市民でもないのに [ 無料 ] なのには少し気がひけたので
松本市内の たくま でご飯を食べて帰りました。

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松本駅の近く。
土蔵造りで、松本民芸家具が並ぶ店内。松本らしいお店のひとつですよね。
私が松本に行くのは火曜日が多く 盛よし が定休日なので、似た路線だと
つい たくま に行ってしまいます。

この日、ほんとは メインバー に行きたい衝動にもかられたんだけど
自分の姿を良く見れば、dueterのバックパックを背負っての
ネイチャーツーリズム帰りの汚いカッコ。
松本のオサレさんが集まる メインバー のお店の雰囲気を損ねてはいけません。

というわけで たくま へ。ご主人が、穏やかそうでいい人なんですよね。ここ。
お客さんは男性の比率がすごく高い気がする。(そんなことない?)
ガッツリ系なので、さすがの私もいつも完食ができない・・・。

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それにしても、松本には洋食屋さんがいっぱいあるんですよね。
私が今、名前を思い出せるだけでも どんぐり とか
中町の おきな堂(←好きなお店) とか デリー とか。

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たくま の好きなところは、外壁の蔦と、カツの生パン粉がサクサクなところ。
そして壁にかかっている 種田山頭火の詩 なんかが、ご主人のお人柄を表しているな・・・と。

ほっとするお店です。
   
            山あれば山を観る 
            雨の日は雨を聴く
            春夏秋冬
            あしたもよろし
            ゆふべもよろし

司馬遼太郎の「世に棲む日々」を読んで、高杉晋作は「やっぱかっちょええやんな・・・」
「山頭火も読んでみたいな」と思っていたときに
たくま に行ったのも、もっともっと読みなされ!という啓示(?)でしょうか---。

たくま
松本市中央1-4-3
TEL:0263-35-6434
11:00〜21:00/月曜休

takamaien_n at 00:40|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

August 10, 2006

Takigi Noh

国宝松本城の本丸庭園の夏の風物詩『薪能』鑑賞に行ってきました。
今年が第25回とのこと。もうそんなにやっていたなんて知らなんだ・・・。
毎年8月8日の夜に開催されているのだそうです。

初体験♪お能を観るのは初めてです。
6月に武田神社の能楽堂を見て以来、能楽に興味津々だったもので・・・。

演目は
能 が「通小町」かよいこまち と 「猩々」しょうじょう
狂言が「寝音曲」ねおんぎょく

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「寝音曲」のストーリーとしてはこんな感じ。

ノド自慢の太郎冠者に主人がひとつ謡でも披露しろというとリクエストするが
ここでいいところを見せてしまって、後々コトあるごとに謡わされるのは面倒だからと
作戦をたてる。

酒を飲まないと、声が出ないからと断ると、主人は快く酒を勧めて
太郎冠者は三杯も立て続けに飲む。さあ、謡いなさい!という主人に、まだ渋る太郎冠者。
今度は、女の人の膝まくらでもないと謡えないと言い出す始末。
主人が自分の膝を差し出して、さあさ、さあさ・・・と促すものだから
仕方なしに、太郎冠者は主人の膝枕でやっと謡い出す。
とてもいい謡声だから、起き上がって謡ってみろと主人が太郎冠者の頭を持ち上げると、
声が細くなる。また寝かせるといい謡声に。
しかし、不思議なものよ・・・と主人が、何度か起こしたり寝かしたりしているうちに
お酒がまわってきたのか、訳のわからなくなった太郎冠者。
起こすと声が出て、寝かせると声が細くなり、仕舞いには舞を舞う始末。
太郎冠者が主人に叱られて退散すると幕・・・という内容。

シテの山本 則俊氏のお酒を飲むときの擬音やら
酔っ払って主人に「あい」とか「うい」とか返事する、志村けんばりの声の調子やら
・・・狂言って楽しい!

でも能の方は私にはだいぶ難しく、もう少し勉強が必要です。

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初心者なもので、鑑賞の場所とりも要領を得なくって
写真を撮るのにも、どうにもこうにも前のオバちゃんが写りこんでしまって
ズームにしてやっとこんな写真しか撮れず・・・。手振れまくってマス。

「通小町」はとにかく・・・小野小町さん、アンタはほんとにヒドイやっちゃ!って話で。

深草少将が小野小町に恋焦がれて、死んでもなお
「だったら、オレなんかもう、煩悩の塊のごとく犬みたいに貴方に付きまとって
打たれたって何されたって、離れるもんかっ」
・・・と小町の袂をガシッ!と掴むシーンに
(実際には触れる程度・・・それが能流の表現みたいなんですが)
テーマが集約されている感じがしました。

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また、火入れ式を行った後の演目「猩々」の時は
赤い面に、赤頭、赤の装束と全身赤尽くめのシテの姿と
緑の庭園、濃紺の空、燃え盛る篝火のコントラストがとても美しく
それを観ることが出来ただけでも、大きな収穫でした。

『省略の美』ともいえそうな、能の世界はとても奥深く、私などは入り口の手前を
垣間見た程度ですが、今度は上田城に観に行ってみようかと思っています。

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薪能ということで雨天中止だったので、台風が迫っていて天気が心配でしたが
何とか持ちこたえ、夜空に浮かび上がる
漆塗りの壁の黒い城 烏城(からすじょう)の雄姿も美しく。

takamaien_n at 17:25|PermalinkComments(4)TrackBack(0)