November 02, 2006

映画 マイライフ・アズ・ア・ドッグ

マイライフ・アズ・ア・ドッグ




















「ギルバート・グレイプ」「サイダーハウス・ルール」、「ショコラ」
どれも私の大好きな作品------さて、共通項は?

映画好きの人なら、よくご存知ですね。そうです、ラッセ・ハルストレム監督の作品。
私はこの監督の作品はどれも好き。

彼の映画を観始めるきっかけ…というか、いわゆる“ミニシアター系”の映画を
観始めるきっかけになったのが
この『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』
日比谷の映画館で、ほえぇぇ〜とシートに沈み込みながらこの映画を観たのは
もう十数年前にもなるのですね。

先日「かもめ食堂」を観たら、何だか北欧の映画が観たくなったので
久しぶりに観たこの映画。スウェーデンの片田舎のお話。
疲れているときに観たくなる映画かもしれません。

12歳の少年はいつも思っています。
スプートニクに乗せられて、ただニンゲンのエゴのためだけに地球を5周して
宇宙で餓死してしまったライカ犬のことを思ったら
僕の不幸なんてちっぽけなんだ…。

元気だったときは、好きな本を読むのをやめてでも僕の話を笑いながら聞いてくれたママ。
僕が病気のママの負担になっているのがわかっているから、ママと離れるのはイヤだけど
ママに元気になってほしいから…と田舎の親戚のところへ行くイングマル。
純朴で心優しい田舎の人たちと過ごす温かくてゆったりとした時間が
イングマルの心を解きほぐして、そして彼を少しずつ大人へと成長させていく。
そして老若男女がみんなでよってたかって、イングマルを癒していくの。
他人事…なんてない。
嬉しいことも、哀しいことも、何でもかんでもみんなで分かち合って
共同体で暮らしてきた50年代。
そう、これはスウェーデン版「Always〜3丁目の夕日」?!

ママと過ごした楽しい時間が何度も何度もフラッシュバックするあの海辺のシーン。
この映画のメインとなる切なくて美しいシーン。
このシーンから始まる、この美しい映画は
ハルストレム監督の作品の中でいちばん好きだし、私にとってすごく意味のある
大切な作品のひとつ。

相対的にものごとを捉えようとするイングマル。でもきっとそう思えば思うほど
実は自分の内面へ内面へと向かっていっているのかもしれないな。
この映画を観た後は、恋愛ではなく、人が人を愛おしく思う…というか慈しむというか
そんなことをしみじみ考える時間が訪れる。

かなりおすすめな映画。ノーチェックだった方は是非!!
心がほぐれる感じだし、音楽もとてもいいですよ。
私にとっては「ニューシネマパラダイス」に並んで座右のシネマと言えるかも。

マイライフ・アズ・ア・ドッグ
1985年/スウェーデン
監督:ラッセ・ハルストレム
音楽:ビョルン・イスフェルト
キャスト:
アントン・グランセリウス
メリンダ・キンナマン
アンキ・リデン
トーマス・フォン・ブレムセン
マンフレド・セルネル

takamaien_n at 03:21|PermalinkComments(2)TrackBack(0)